スポーツ(運動)をすることで少しでも身長が伸びるならば、そのスポーツをやってみよう!と思う中高生は多いと思います。
しかし、背が伸びるスポーツ(運動)があるということを噂で聞いたものの、実際本当に特定のスポーツをするだけで背が伸びるということは起こり得るのでしょうか?
例えば、背を伸ばす運動方法として筋力トレーニングは効果なしという人もいれば、筋力トレーニングは効果的という人もいます。
まるっきり反対の事を言っているのですが、果たしてどちらが本当なのかと迷ってしまいますよね。
もちろん、人によって合う合わないは出てきますが、出来るだけ正確な情報を見極めたいです。
そこでこれから、「背が伸びると言われるスポーツにはどんなものがあるのか」ということについて「なぜその運動が有効なのか?」また「有効でないのか?」ということの原因から理由までを詳しく紹介していきたいと思います。

Contents
成長期の子供になぜスポーツ(運動)が必要なのか?

成長期の子供の身長を伸ばすには「骨の成長」と「成長ホルモンの分泌」が重要なポイントになります。
骨の成長には適度な刺激が必要とされ、たとえばスポーツをすることで成長ホルモンの分泌が促進されることで骨の成長が見込むことができます。
ただ、現代の子供では生活環境の都市化が進み、外遊びの機会がどんどん減ってきています。
さらにスマホや携帯ゲームの普及でカラダを動かす機会自体も全体として減ってきている傾向にあります。
そのため、身長を伸ばすことのみならず、健康面で考えてみてもリスクを抱えてきています。
大人にとっても運動不足は生活習慣病や代謝の低下、肥満など様々な健康リスクを抱えてしまいますが子供にとってはさらに大きな問題です。
カラダの土台を作る思春期においての運動不足は背が伸びにくくなることに加え、糖尿病や骨折などのリスクを高めてしまうでしょう。
そのため、成長期の今だからこそ、意識的に運動を取り入れていくことが大切です。

身長の伸びを悪くすると言われる3つの運動方法
かといって、何でもかんでもスポーツ(運動)をすればいいかと言えばそういうことでもありません。
そこで、まずは運動をすることで返って身長の成長を阻害してしまう可能性のある運動方法について紹介していきたいと思います。
身長が伸びないのは筋力トレーニングのせい?

それでは、まず筋力トレーニングで背が伸びないという噂について検証していきたいと思います。
ネットで背が伸びる方法を調べていると「筋力トレーニングをすると背が伸びない」「筋肉がつくと背が伸びない」とさも当たり前のように書かれている記事を見かけることがあります。
その結果、子供自身はもちろん、親としても子供に筋トレをさせるのはやめておこうとする人は多いです。
しかし、筋トレをしたからといって身長が伸びなくなるということは考えにくいです。
なぜなら、骨の成長は筋肉よりも遥かに強いので筋トレするだけで骨の成長が阻害されるということは考えにくいからです。
また、筋トレによって刺激された筋肉を回復・成長させようと脳からは成長ホルモンの分泌が促進されます。
その結果、カラダの成長を促進することが見込むことができるということです。
また、サッカーや野球・バスケットボール・バレーボールなどスポーツを行っていれば「走る・跳ぶ・ぴたりと止まる・投げる」と様々な動きを動きの中で自然と行っています。
スポーツをすることは下手な筋トレをするよりもよほどカラダ全身へ運動刺激が入り、筋トレはしないという人でも結果として筋トレをすること以上に筋肉に刺激が入っている場合が多いでしょう。
運動した次の日に筋肉痛が残るのはその運動効果を物語っていると言えるかもしれません。
つまり、スポーツをしたからといって背が伸びないということがないのと同様に筋トレをしたからと言って背が伸びなくなるということは考えにくいです。
むしろ、筋トレやスポーツをすることによって成長ホルモンの分泌が促進されるため、成長期の子供では身長を伸ばす効果が見込むことができるということです。

行き過ぎた負荷や運動量は逆効果

とはいっても、筋力トレーニングで気をつけなければならない点もあります。
それは過剰な重さでトレーニングした場合です。
過剰な重さを持ってのトレーニングでは骨への負荷が高まり最悪の場合、骨折に至る場合もあります。
過剰なトレーニングというのはウエイトを用いたトレーニングのことを指します。
例えば、シャフトと呼ばれるバーに10kg、20kgという重りをつけてスクワットするようなトレーニングを思春期の成長期にあたる子供たちが行う場合には、負荷が重すぎて返って逆効果になってしまうでしょう。
そのため、成長期の筋トレではウエイトを用いたトレーニングを行うのではなく、自体重で行う筋トレがおすすめです。

過剰な運動量も中高生には効果なし?

また、重さだけでなく運動量においても過剰な場合は返って成長を妨げてしまう恐れがあります。
例えば、部活動やクラブ活動をしている子供の中には、「精神的にも強くなる」ことを目的として、もう立っていられなくなる体力の限界まで追い込むようなトレーニングを続ける場合もあります。
確かに、カラダのある程度出来上がった青年や大人ではメンタル面を鍛える意味でも効果はあるかもしれませんが、成長期の中高生には効果的とは言えないかもしれません。
たとえば、通常練習後にさらに限界まで走り込むようなトレーニングを行う場合では過度に重いものを持っているわけではありませんが、長時間運動を続けることで次第に関節や骨自体にかかってくる負荷が蓄積され高まっていきます。
さらに、エネルギー消費も大きく、疲労から食事を満足にとれず栄養不十分でカラダが回復しないまま次のトレーニングに臨まざる得ないような状況も生まれてきてしまうこともあります。
骨や関節が十分に発達していない中高生では過度な運動量のトレーニンでは返ってカラダを壊してしまうことも考えられるので注意が必要です。
ただ、最近の部活動では過度な練習やスケジュールにならないよう、休みについても調整されてきており、子供の成長によりよい形で運営されてきています。

運動をこなしているだけでも効果なし

身長の成長に欠かせないものの1つに成長ホルモンの分泌があります。
実は、その成長ホルモンの分泌はスポーツや部活を楽しむことでその働きを十分に発揮することが見込むことが出来ます。
なぜなら、「やらされている」「こなしている」運動では成長ホルモン以上にストレスホルモンが分泌されてしまっている状態になっているからです。
なぜストレスホルモンが影響するかというと、ストレスホルモンは成長ホルモン分泌を抑えてしまうのです。
そのため、嫌々運動を続けてもあまり効果は見込むことができないかもしれません。
身長を伸ばすためにも、競技力を向上させたいという人でもスポーツそのものを楽しむことがとても大切ですね。
何より、楽しくなかったら続けられませんよね。

身長を伸ばす効果が見込むことができる運動方法
ここまで、背が伸びづらくなる運動を見てきましたが、それではどのような運動を行うと背が伸びやすくなるのでしょうか?
そもそも、背が伸びやすくなる運動はあるのでしょうか?
そこで、まずは背が伸びるメカニズムから、そして背が伸びやすい運動があるのかどうか詳しく見ていきたいと思います。
身長が伸びること=骨が伸びる?

そもそも、背が伸びるということは骨が伸びると置き換えることもできるほど骨の成長が影響しています。
成長期の子供の骨にはレントゲンを撮ると骨端線とよばれる線があることがわかります。
骨端線とは、骨のつなぎ目の部分の両側の骨に見られる軟骨部分の事を指します。
大人になるとこの軟骨部分が固くなるのでレントゲンに線は映らなくなります。
成長期に軟骨が増殖、骨化を繰り返すことで骨が伸び、身長が伸びることへとつながります。

骨の成長と成長ホルモンの関係とは?

そして、骨を伸ばすために重要なのが成長ホルモンです。
成長ホルモンは大人になってからも分泌され、生命維持や筋力増加、怪我の回復などカラダの様々な代謝に関わる非常に重要なホルモンです。
特に思春期には多く分泌され、成長期を迎えた子供の身長をたちどころに伸ばす効果も見込むことがされます。
この成長ホルモンは運動(スポーツ)と相関関係があることが知られています。
どういうことかというと、成長ホルモンは運動すればするほど分泌量が増えるということです!
これが運動(スポーツ)をすると背が伸びやすくなると言われている理由の1つです。
ただ、注意が必要なのはいくら運動すればするほど成長ホルモンの分泌量が増えるからといって、「背が伸びを悪くする運動」でも紹介したように過剰な負荷や量の運動は返って背を伸ばすことを阻害してしまうのでバランスが大切です。

バレーボールやバスケット・水泳で背が伸びやすい理由とは?

骨が伸びる要因は成長ホルモンだけではありません。
他にも影響が大きい要素もあります。
その1つが骨端線への縦方向の刺激です。
この「縦方向の刺激」ということは、具体的に「引っ張られる」ということです。
なぜ骨端線が引っ張られる縦方向の刺激が骨の成長に効果的と言えるのでしょうか?
それは、軟骨組織である骨端線が外からの刺激で引っ張られることで軟骨組織周辺の血流が活発化することにあります。
血流が活発化することでホルモンや栄養分が軟骨組織に多く運ばれやすくなり骨の成長が促進されるという効果が見込むことができるのです。
バレーボールやバスケットボールのような「跳躍」の多いスポーツではこの引っ張る縦方向の刺激が骨端線に入りやすいため、骨の成長が促進され、その結果身長が伸びやすいということが言われています。
これは何もバレーボールやバスケットボールに限ったことではなく、他にも縄跳びなどの運動でもそうですし、また水泳でも水中での運動の中で骨端線が伸びる刺激が入りやすく身長が伸びやすいスポーツに挙げられています。

背を伸ばしたいけど運動が苦手な子供の場合は?

運動をすることが背を伸ばすのに効果が見込むことができるということが分かったとしても、普段運動習慣のない子供や運動が苦手という子供も多いと思います。
そのような運動の機会が少ない子どもは背を伸ばすのは難しいのでしょうか?
いえ、そのようなことはありません。
たとえ、運動が苦手な子どもだとしても背を伸ばしやすい運動があります。
それがストレッチです。
いきなり激しい運動は無理でもストレッチなら手軽に始めやすいですよね。
ストレッチをするだけで全身の筋肉や関節が柔らかくなり、その結果全身の血流も改善します。
血流の改善はカラダの隅々までホルモンや栄養分を届けることに繋がるのでカラダの成長にとってとても大切です。
さらにストレッチをしっかり行うことで、ちょっとしたエクササイズにもなるので運動習慣を身につけるには取り組みやすい運動の1つと言えます。
また、柔らかい筋肉や関節の状態では骨の成長を阻害する要因が減るので、より骨が伸びやすく背が伸びることが見込むことができますね。

姿勢が悪いと背も伸びにくい?

ズバリその通りです。
姿勢が悪いと身長にも悪影響と言えるでしょう。
まず、背中が丸まった姿勢になっているだけですでに3㎝は見た目の身長を損していると言えます。
さらに普段から悪い姿勢が習慣になっていると、骨の成長もその姿勢に合わせて伸びていくことになるので余計に姿勢も悪くなりますし、身長を伸ばすことにも悪影響ですよね。
背を伸ばしたいと思ったら、姿勢を普段から正して良い姿勢を身につけることも大切ですね。
そのためには、姿勢を良くするという意識も大事ですが、物理的に体幹(お腹周り)の筋肉を鍛えて姿勢を安定させることもおすすめです。

背が伸びると言われるスポーツをするだけでは不十分!?

それでは、これまで見てきたように運動だけすれば身長が伸びるのでしょうか?
確かに運動することで成長ホルモンの分泌が促進され、骨の成長が起こり、結果として成長期の子供では身長を伸ばすことが見込むことができます。
特に骨端線に縦の刺激が入りやすいバレーボールやバスケットボール、縄跳びや水泳はおすすめです。
ただ、大事なことが1つ抜けています。
それが「栄養」です。
いくら骨の成長に効果的な成長ホルモンが分泌されたとしても、骨や筋肉をつくる材料がなければカラダは大きくなりません。
かといって、骨と言えばカルシウム、筋肉と言えばタンパク質などと特定の栄養分だけ摂ればそれでOKかといえばそういうことでもありません。
それぞれの栄養分は互いに関わり合って体内で働いています。
そのため、特定の栄養分だけ大量に摂っても効果が見込むことができるわけではなく、ビタミン・ミネラル・アミノ酸などそれぞれバランスよく摂ることがカラダの成長に繋がるのです。
さらに、栄養バランスが良いだけでなく成長に必要な量もしっかりと摂れる食事を毎食続けられたならば、成長期に伸びるであろう身長まで成長することが見込むことができます。
しかし、毎食の食事で成長期の中高生に必要な栄養バランスと量を食事から摂るのは準備する親も大変ですし、食事からだけでは補うのが難しい栄養分もあります。
そこで、不足しがちな栄養分を補い、中高生の成長に必要な栄養を手軽に取れる中高生に特化した成長応援サプリが人気を集めています。
基本的には食事をしっかり食べることが大事ですが、その上でサプリメントでの栄養サポートがあれば、食事の面での不安を解消しやすいですよね。
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